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麻子は同じ職場で働いていた男と婚約をした。しかし挙式二週間前に突如破談になった。麻子は会社を辞め、ウエイトレスとして再び勤めはじめた。その店に<あの女>がやって来た…。
この表題作「地下街の雨」をはじめ、「決して見えない」「ムクロバラ」「さよなら、キリハラさん」など七つの短編。どの作品も都会の片隅で夢を信じて生きる人たちを描く、愛と幻想のストーリー。

地下街の雨地下街の雨 宮部 みゆき(著)
集英社 1998-10 単行本

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ミステリーの短編集ですが、殺人事件ではありません(心中事件みたいなものや、直接関わりのない、世間の出来事としての殺人事件はありますが)。登場人物たちの人生を素敵に変える、または狂わせる、謎。どれも味わいがあります。表題作の「地下街の雨」は粋なお話しです。
「勝ち逃げ」もいいですね。お堅くて有能だったけれど、女性らしい魅力はついぞもっていなかった、女としてはつまらない人生だったと思われていた長女の葬式に、親族が集まる。いわゆる一番女っぽい末っ子のだらしなさと比べて、もっとも女らしくない長女という対比で長女の堅さを強調する。そして最後に、古い一通の手紙によって、長女の、傍目に《つまらない人生》に見えていた人生が、実は《ロマンスを秘めつつ、最後まで長女らしく生き抜き、多くの人に尊敬され敬愛され、締めくくった讃えるべき人生》にドラマチックに変えてみせるのは、さすが。古い一通の手紙の登場の仕方が良い。
「不文律」「ムクロバラ」「さよなら、キリハラさん」も、面白いです。珠玉の短編集ですね。
| 「ま」行の作家 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1)
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「地下街の雨」宮部みゆき
タイトル:地下街の雨 著者  :宮部みゆき 出版社 :集英社文庫 読書期間:2006/02/24 お勧め度:★★★ [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ] 麻子は同じ職場で働いていた男と婚約をした。しかし挙式二週間前に突如破談になった。麻子は会社を辞め、ウエイトレ
| AOCHAN-Blog | 2006/03/23 2:05 PM |
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